新登場からあげとオムレツ定食

ふるはやです。ポケモンについてのあれそれや日記など。

リーフとかブルーとかって誰だ

 

 アプリ(ポケポケ)のほうだけど「リーフ」のカード登場めでたい!

 ……。

 「既に無かったか?」「いつの間に名前がリーフになっていたのか?」「ブルーじゃなかったのか?」「ポケマスから名前を取り入れたのか?」「ボール投げてくるこえー女なのか?」などの声が聞こえてきそうですね。ポケスペからの逆輸入だよね」の声も聞こえてきそうですね。

 そう、ややこしい。ややこしいんですよこの子は。

 

 というわけで、同じデザインをベースにしながらも名前も性格も異なる彼女たちを7種類にわけて説明を入れていきます。ざっくりいうと以下の図のようになっています。

①元祖・女の子

1997年1月発売の攻略本「任天堂公式ガイドブック ポケットモンスター 赤・緑・青全対応」に「主人公とライバルとゲーム中に存在しない女の子(後ろ姿)」のイラストが描かれます。
※初代ポケモン(ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ)で選べる主人公は男の子のみで、女の子も登場したのはクリスタルからです。
イラストを描いた杉森さんいわく、「この表紙用に作ったキャラ」であるとのこと。
https://x.com/SUPER_32X/status/269844962118610945?t=4G1ilFHP-ebG3WJCo9Wi6Q&s=19

 

ポケスペのブルー

漫画「ポケットモンスターSPECIAL」第15話より①を元にしたキャラ、「ブルー」が主要人物として登場します。
①を元にしたキャラクターに名前を付けたのはこれが初です。③以降のキャラクターたちとは特に繋がりはありません。
第五章(ファイアレッドリーフグリーン編)では、③の女の子の服装に着替えています。
http://corocoro.tv/pokesp/story/comic/arasuji/index.html

 

③FRLG女主人公

2004年1月28日発売「ポケットモンスターファイアレッド・リーフグリーン」において、新たに①をモチーフにリデザインした女の子主人公が選べるようになります。
「ルビー・サファイア」のユウキ・ハルカのようにゲーム中にNPCとして出てくることはなく、また当時はグッズで主人公に名前がつくこともなかったため、公式に名前付きで扱われるのは2018年以降となります。
https://www.pokemon.co.jp/game/gba/fl/

 

スマブラポケモントレーナー

2018年6月13日情報公開
2018年12月7日発売「大乱闘スマッシュブラザーズSP」において、ポケモントレーナーのバリエーションとして③の女の子が登場します。
ボイスがついたのはこれが初。声優は金魚わかなさん。(旧芸名、現在は美波わかな)
https://youtu.be/FVlEjS6_iQ8?si=IXtClf4wCZG1_-_h

 

⑤グッズ・ポケカのリーフ

2018年10月6日情報公開
2019年9月にコトブキヤより発売のフィギュアで「リーフ」の名義で③の女の子がゼニガメとともに登場しました。
「リーフ」の名前が公式に出されたのはこれが初。LPLEとほぼ同時期であるものの、わずかにこちらのほうが早い。
https://x.com/ariga_megamix/status/1048413055263039490
https://www.kotobukiya.co.jp/product/detail/p4934054009275/

2019年7月情報公開
2019年11月発売の「ポケモンスケールワールド」でも「リーフ」の名義で③の女の子が登場しました。
https://www.bandai.co.jp/candy/pokemonscaleworld/lineup/trainer/?id=leaf

2024年12月12日情報公開、12月17日実装
スマホゲーム「Pokémon Trading Card Game Pocket」の拡張パック「幻のいる島」にてサポートカード「リーフ」が登場。
「リーフ」のポケモンカード登場は初。
https://youtu.be/NFrnLi7ZCbc?si=gx0owheioCo_pBZK

 

⑥LPLEのブルー

2018年11月16日発売の「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」において①と③をミックスしたようなデザインのNPCブルー」が登場しました。(「リーフ」との一番の違いは帽子の有無)
事前公開段階では名前などは不明。発売と同時に名前を含めた詳細が明かされることとなりました。
https://youtu.be/n6bK0JjqNK4?si=1fp1Z8lWHWpz1NeK

2019年2月1日発売のポケモンカードゲームの拡張パック「フルメタルウォール」でも、サポートカード「ブルーの探索」が登場。
https://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/36304/regu/all


2021年12月23日公開のWebアニメ「Pokémon Evolutions」第8話「ザ・ディスカバリー」においては、⑥のブルーがメインキャラとして登場しました。声優は三森すずこさん。
https://youtu.be/Qw5XksFVzcU?si=30Fv_DHuLriuP-jK

 

2022年9月9日には「Pokémon UNITE」のイベント「乱入!トレーナーバトル」にてブルーが登場しました。
https://x.com/poke_unite_jp/status/1562786879908372481

 

⑦ポケマスのリーフ

2020年1月、スマホゲーム「ポケモンマスターズ」において③を元にした「リーフ」がボイス・名前付きで登場・実装されました。声優は大坪由佳さん。

 

性格の違い

 ポケスペのブルーは公式サイトにて以下のように紹介されています。http://corocoro.tv/pokesp/story/comic/character/new_blue/new_blue_2005.html

ほとんど両親の記憶(きおく)もないままに、幼いころから苦労を重ねたせいで、人をだまして生きるような性格になってしまったが、レッドやグリーン、オーキド博士らの温かい気持ちにふれていくうちに、本来のやさしい性格の女の子になりつつある。

 

 FRLG主人公はNPC登場しないためにゲーム内での性格は決まっていませんが、イラストでは概ね「明るく元気な女の子」という感じです。モノマネむすめに真似された話し方は以下の通り。人称と語尾に男の子主人公時との違いがある。(ぼく→わたし、すきかい?→すきなのね? など)

こんにちは!
ポケモン すきなのね?
わたし じゃなくって
あなたに きいてるんだ けど
…… えー なんなの!
おかしなこ ねー!

 

 LPLEのブルーは主人公と同時にハナダの洞窟でミュウツーを探していたトレーナー。主人公が先に捕まえたと知ると「わたしが捕まえるはずだったのに!」としかめ面で勝負をしかけ、その後は「ミュウツーごとわたしのポケモンになってくれない?」と微笑みながらボールを連投してくる。チョットコワイ。(最初に間違えてボールを投げたことにはすぐ詫びている)
 ライバルからは「お姉さん」「ワイルドなお姉さん」と言及されているため、主人公らより少し年上とみられます。レッドとグリーンに関した言及はない。

 Webアニメではやや印象が軟化しており(コミカルなリアクションをする、ボール連投がない)、茶目っ気のある雰囲気となっています。

 

 ポケモンマスターズのリーフは「明るく親しみやすい少女」と紹介されており、人と接するにあたっては特に尖った一面はみられません。レッドとグリーンとはともにマサラタウンを旅立ったとしているのはこの作品オリジナルの要素です。

 

その他

 ③の女の子について、その他イラストや単発的登場には以下のようなものがあります。

・みどり
 穴久保幸作による「ポケットモンスター」、通称ギエピーのR・S(ルビー・サファイア)編に彼女をモチーフにした「みどり」というキャラクターが登場します。

・2005年ゲームフリークの年賀状
 冬服を着た彼女がワカシャモヒメグマとともに描かれています。

・もやもやドガース 世界紀行
ドガースは見た!」にて「そらをとぶ」を使うポッポにつかまって飛ぶ様子が描かれています。

https://www.pokemon.jp/special/moyadoga/hiden/

・アフターエポックス
「Project VOLTAGE(ポケミク)」19曲目の楽曲。
「GOTCHA!」には描かれなかった彼女ですが、アフターエポックスのラストではLPLE主人公とともに後ろ姿が描かれています。

 

時系列順まとめ

1997年1月(その他イラスト)
攻略本に原形となる女の子が描かれる
リーフ及びブルーの原型となる

1997~98年頃(コミック)
ポケスペに「ブルー」が登場する
初めて名前のついたキャラクターとして登場する

2004年1月(本編)
FRLG発売、女の子主人公が登場する
のちに、このデザインの場合はリーフの名前がつくこととなる

2018年6月(外部ゲーム)
スマブラSPにて「ポケモントレーナー」のバリエーションとして女の子の登場が予告される
初めてボイスがつく

2018年10月(グッズ)
コトブキヤから「リーフ&ゼニガメ」のフィギュア発売の告知がなされる
初めて「リーフ」の名称が使われる

2018年11月(本編)
LPLEに「ブルー」が登場する
ボール投げ少女はこちら

2019年2月(ポケカ)
ポケカに「ブルーの探索」が初登場
レッド、グリーンとともにLPLE仕様

2019年7月(グッズ)
スケールワールドにて「リーフ」発売の告知がなされる
コトブキヤに続く「リーフ」名称の使用

2019年秋頃(派生ゲーム)
ポケマスにリーフ登場(この時点では名称不明)

2020年1月(派生ゲーム)
ポケマスに「リーフ」実装

2021年12月(Webアニメ)
Webアニメに「ブルー(LPLE)」が登場

2024年12月(ポケカ、派生ゲーム)
ポケポケに「リーフ」登場

 

更に!ややこしい

 更にややこしいのが、英語をはじめとしたほとんどの海外版では「グリーン」は「Blue」「ブルー」は「Green」になっているという点です。これは海外では「赤・緑」が「Red・Blue」として発売されたことに由来しています。(リメイクは海外でも「ファイアレッドリーフグリーン」なのですが)

 また、「ファイアレッドリーフグリーン」から取ってるのなら「ファイア」はどこに行ったんだよ、というのもそれはそう。これには「金・銀」から赤緑主人公はNPC「レッド」として名前が固定化されているという都合もあるかと思います。「ファイア」は完全に空席になってしまいました。